住宅、マンションにかかるランニングコストとは?

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 住宅にかかるコストにはどんなものがあるか

 こちらの記事では住宅やマンションにかかる初期費用について記載していきましたが、今度は物件を所有している限りずっとかかっていく費用、ランニングコストについて考えていきたいと思います。これについてはどこまで考えていくかにもよりますが、設備什器や家具まで含めていくと色々出てきますね。ここでは純粋に物件にかかるランニングコストについて考えていきたいと思います。ぱっと思いつくのはマンションの場合は管理費、修繕費ですがその他にもかかっていくものがあります。マンションの場合と住宅の場合で考えていきましょう。

マンションの場合にかかるランニングコストとは

  マンションにかかるランニングコストは以下のようなものが挙げられます。

管理費

 マンションの共用施設や共用部分の維持管理費用として使われます。エレベーターのメンテナンス、清掃、警備、ゴミ処理等の他、共用部分の電気代、水道光熱費、共用部分の火災保険の費用負担にも使われます。

修繕積立金

 マンション全体の大規模修繕や改修のための費用を積み立てるためのものです。マンションは通常、10年単位で計画的に大規模修繕を行っていきますが、外壁や屋根の修理、共用施設のリニューアルなどに使われます。新築の場合修繕積立金が抑えられているケースがほとんどですが、その場合は5~10年刻みで修繕積立金が増加していく方式をとっています。マンション購入検討の際は確認しておきましょう。

固定資産税・都市計画税

 マンションの所有者が支払う不動産にかかる税金。不動産という固定資産を所有している場合に毎年固定資産税の支払いが必要となります。土地分と建物で別々の評価を受けて固定資産税評価額に税率をかけて決定します。通常の税率は1.4%ですが、一定基準を満たす新築のマンションや戸建ての住宅には3~7年の固定資産税減額については1/2となる特例があります。また、自宅用地については小規模宅地の軽減措置によって200㎡以下の土地は固定資産税は1/6、都市計画税は1/3となります。

火災保険

マンションの専有部分についてかかる火災保険。共有部分は管理費として徴収されマンション管理組合が支払いますが、専有部分、つまり自分の部屋については別途火災保険が必要になります。

リフォーム費用

 専有部分ついてのリフォームが必要になった際にかかる費用。共有部分は管理組合が修繕積立金で修繕を行いますが、専有部分については自費負担となります。主には水回りのリフォームや壁紙の張替え、床の張替え等ですね。

 

一戸建ての場合にかかるランニングコストとは

 続いて戸建ての場合のランニングコストを見ていきましょう。基本的にはマンションと同じです。

住宅メンテナンス費用(外装リフォーム費用)

 マンションと違い、戸建ての場合は管理費も修繕費がかかりません。その意味ではランニングコストは抑えられる傾向にあります。ただし、管理組合のように計画的に修繕積立金をしているわけではありませんので、自分自身で修繕のために計画的な積立が必要になります。

固定資産税・都市計画税

 不動産の所有にかかる税金で、内容はマンションと同様に必要になります。通常マンションは土地より建物の方が評価が高くなりますが、戸建ては住んでいる場所によります。地方であれば建物の方が高いかもしれませんが、都心ほどになるほど住宅評価よりも土地の金額が高くなります。

 そのため都心に近い住宅で一戸建てを購入する場合は、戸建て、マンションどちらも同じ金額で購入した場合で比較すると軽減措置によりマンションよりも固定資産税が安くなる傾向にあります。

火災保険

マンションは専有部分のみの火災保険のため、そこまで大きな費用とはなりませんが、戸建ての場合は全て火災保険がかかっていきます。また、マンションの場合はRC造り(コンクリート造り)のため、火災保険は安く設計されますが、戸建ての場合通常は木造となります。マンションと比べ2~4倍になることを想定しておきましょう。

リフォーム費用(内装)

 外装をメンテナンス費用として積立を行っている場合、内装についてはマンションとあまり変わりません。積立などを行っていないようであれば外装のコストもかさむため、一時金としてかさむ費用は多額になります。

結局いくらくらいかかるの?

 これについては一概と言えない部分が多いですが、修繕積立金の増加や、火災保険料の改定によりランニングコストは購入時よりも基本的には上がっていきます。固定資産税についても建物の軽減措置を利用している場合は5年目以降は税率があがりますが、こちらは建物の経年と共に下がっていきます。こちらについては想定して別記事でシミュレーションをしていこうと思います。

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